2009/08/15(土)
今や山形県を代表する地酒の一つと言ってもよい 亀の井酒造 の くどき上手。
今更、お蔵を紹介するほどの事もない気もしますが、まぁ、親爺の備忘録として・・・。
亀の井なので、シンボルマークは亀甲印。酒ぶたやキャップ、いろいろ使われてます。
そして、くどき上手といえば何といっても浮世絵。名刺にも使われてるんですねぇ。
蔵元が喜多川歌麿の浮世絵が好きらしく、お酒の種類によって浮世絵も変えてます。
(というか、浮世絵のタイトルがそのままお酒の銘柄になってるものもある。)
たとえば、超辛口の「ばくれん」。
このラベルは、こちらの絵からです。
喜多川歌麿の【教訓親の目鑑 俗ニ云ばくれん】というタイトルの美人画です。
ばくれんとは、世間ずれしてあつかましい人の事で、おもに女性に対して使う。いわゆる、すれっからしとか、あばずれとか、今風ならヤンキーなねえちゃん といったところか。
その「ばくれん」が、ラベルだけでなく、そのままお酒の銘になっている。
そして、スパークリング純米 赤 「おしゅん」。
このラベルは、この人ですね。
やはり歌麿の【伝兵衛女房おしゅんが相】という美人画です。
こちらも絵のタイトルの「おしゅん」さんという人の名が、そのままお酒の銘になっている。
でも、この浮世絵ラベル、最初は評判が良くなかったらしい。
くどき上手が誕生したのは昭和58年ですが、当初販売していた山形県内では、酒の味以前にこの浮世絵ラベルが敬遠されて、サッパリ売れなかったらしい。
ならば・・・、とばかりに一挙に東京進出を狙い、ツテをくどいて飲食店に置いてもらったところ、東京では 艶っぽい浮世絵ラベル と くどき上手という粋な名前 が受けて人気が急上昇。・・・ツテを口説いた蔵元が一番のくどき上手だったわけか。。
(くどき上手を粋な名前と言いましたが、実は別の意味から付けられたのは有名。だからここではやめときましょう。)
そしてこの年(昭和58年)にもうひとつ誕生したのが、現在の専務:次期蔵元の俊典さん(冒頭の名刺の方)なのです。
「くどき上手 おしゅん」の紹介をしようと思ったら、話しが違う方に行ってしまった。
今日は、これにて。
酒呑親爺の酔って候 をご覧いただきありがとうございます。
↓↓ポチっ ポチっ と↓↓ ご声援頂けましたら幸いです。
今更、お蔵を紹介するほどの事もない気もしますが、まぁ、親爺の備忘録として・・・。
亀の井なので、シンボルマークは亀甲印。酒ぶたやキャップ、いろいろ使われてます。
そして、くどき上手といえば何といっても浮世絵。名刺にも使われてるんですねぇ。
蔵元が喜多川歌麿の浮世絵が好きらしく、お酒の種類によって浮世絵も変えてます。
(というか、浮世絵のタイトルがそのままお酒の銘柄になってるものもある。)
たとえば、超辛口の「ばくれん」。
このラベルは、こちらの絵からです。
喜多川歌麿の【教訓親の目鑑 俗ニ云ばくれん】というタイトルの美人画です。
ばくれんとは、世間ずれしてあつかましい人の事で、おもに女性に対して使う。いわゆる、すれっからしとか、あばずれとか、今風ならヤンキーなねえちゃん といったところか。
その「ばくれん」が、ラベルだけでなく、そのままお酒の銘になっている。
そして、スパークリング純米 赤 「おしゅん」。
このラベルは、この人ですね。
やはり歌麿の【伝兵衛女房おしゅんが相】という美人画です。
こちらも絵のタイトルの「おしゅん」さんという人の名が、そのままお酒の銘になっている。
でも、この浮世絵ラベル、最初は評判が良くなかったらしい。
くどき上手が誕生したのは昭和58年ですが、当初販売していた山形県内では、酒の味以前にこの浮世絵ラベルが敬遠されて、サッパリ売れなかったらしい。
ならば・・・、とばかりに一挙に東京進出を狙い、ツテをくどいて飲食店に置いてもらったところ、東京では 艶っぽい浮世絵ラベル と くどき上手という粋な名前 が受けて人気が急上昇。・・・ツテを口説いた蔵元が一番のくどき上手だったわけか。。
(くどき上手を粋な名前と言いましたが、実は別の意味から付けられたのは有名。だからここではやめときましょう。)
そしてこの年(昭和58年)にもうひとつ誕生したのが、現在の専務:次期蔵元の俊典さん(冒頭の名刺の方)なのです。
「くどき上手 おしゅん」の紹介をしようと思ったら、話しが違う方に行ってしまった。
今日は、これにて。
酒呑親爺の酔って候 をご覧いただきありがとうございます。
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この記事へのコメント
浮世絵のタイトルがそのままお酒の名前にすると粋な蔵ですね。
確かにこのラベルは初見だと敬遠しそうですわ(笑)
知っているからなんのためらいもなく買えますが。
確かにこのラベルは初見だと敬遠しそうですわ(笑)
知っているからなんのためらいもなく買えますが。
2009/08/15(土) 14:52 | URL | cordis #-[ 編集]
こんにちは~。
そういえば大好きな蔵の一つであるくどき上手も、そういった背景は存じませんでした。
自分も呑むまでは何となくこの浮世絵ラベルは手にとりづらかったですねー。
今思えばこんなに旨いのに何で躊躇したんだろう?と疑問にすら思いますが(笑
そういえば大好きな蔵の一つであるくどき上手も、そういった背景は存じませんでした。
自分も呑むまでは何となくこの浮世絵ラベルは手にとりづらかったですねー。
今思えばこんなに旨いのに何で躊躇したんだろう?と疑問にすら思いますが(笑
cordisさん
こんにちは。東京では粋で呑み手にも遊び心があるのでしょうが、昭和の時代の山形ではそれが最初はつうじなかったのですねー。
親爺も初めて外呑みした時は、「くどき上手」の名前だけでチョイスしました。その時の一緒にいた相棒は「美少年」でした。(笑
こんにちは。東京では粋で呑み手にも遊び心があるのでしょうが、昭和の時代の山形ではそれが最初はつうじなかったのですねー。
親爺も初めて外呑みした時は、「くどき上手」の名前だけでチョイスしました。その時の一緒にいた相棒は「美少年」でした。(笑
こんばんは
くどき上手、皆さんとは逆に浮世絵ラベルに惹かれて買ってしまったというか・・・
一番スタンダードな純吟だったのですが、もう5年以上前のこと。
それ以来くどきのファンです。
くどき上手誕生のことは知ってたつもりでしたが、
親爺さまの情報量はスゴイ!
ためになりました。
感謝を込めてポチポチです。
くどき上手、皆さんとは逆に浮世絵ラベルに惹かれて買ってしまったというか・・・
一番スタンダードな純吟だったのですが、もう5年以上前のこと。
それ以来くどきのファンです。
くどき上手誕生のことは知ってたつもりでしたが、
親爺さまの情報量はスゴイ!
ためになりました。
感謝を込めてポチポチです。
2009/08/15(土) 17:49 | URL | 年三 #-[ 編集]
知志さん
こんにちは。
上のコメントの続きになりますが、出てきた「美少年」のラベルが正統派の漢字(文字)だけのラベルだけだったのに対し、親爺の頼んだ「くどき上手」は浮世絵ラベル!
みんなして、「これ、ゲテモノだよー、絶対!」などと大笑いして呑んだ事を覚えております。
でも、一口呑んで、笑いは感心のため息“ほ~っ”に変わりましたよ。
こんにちは。
上のコメントの続きになりますが、出てきた「美少年」のラベルが正統派の漢字(文字)だけのラベルだけだったのに対し、親爺の頼んだ「くどき上手」は浮世絵ラベル!
みんなして、「これ、ゲテモノだよー、絶対!」などと大笑いして呑んだ事を覚えております。
でも、一口呑んで、笑いは感心のため息“ほ~っ”に変わりましたよ。
年三さん
こんにちは。
いやー、ネタばらしすると、蔵元の息子さん(専務)に伺っただけでして。
・S58年生まれで自分は(専務)はくどき上手と同じ年齢であること、
・親爺(蔵元)が母をくどいた訳ではなく、くどき上手は戦国武将に由来するネーミングであること、
など、お話し聞かせていただいただけなんですよ。
こんにちは。
いやー、ネタばらしすると、蔵元の息子さん(専務)に伺っただけでして。
・S58年生まれで自分は(専務)はくどき上手と同じ年齢であること、
・親爺(蔵元)が母をくどいた訳ではなく、くどき上手は戦国武将に由来するネーミングであること、
など、お話し聞かせていただいただけなんですよ。
おお、勉強になります!
……そしてこの特徴的な浮世絵ラベルについて、今まで特に感想を持たなかった自分の感性のズレっぷりに衝撃を受けました。
これはもっとじっくりと一つの酒と向き合わねば……
おしゅんの紹介も楽しみにお待ちしております!
……そしてこの特徴的な浮世絵ラベルについて、今まで特に感想を持たなかった自分の感性のズレっぷりに衝撃を受けました。
これはもっとじっくりと一つの酒と向き合わねば……
おしゅんの紹介も楽しみにお待ちしております!
ご依頼の件、了承です。
が、すでに遅かりし・・・・
すみません。
が、すでに遅かりし・・・・
すみません。
kutataさん
①くどき上手=美味しいお酒
②くどき上手=浮世絵
①式が成り立っている人は、浮世絵は気にならないのだと思います。
①式がまだ成り立っていない人が、浮世絵ラベルを見ると、引いちゃう人と逆にラベルに興味を持つ人とどちらかに分かれるのでしょう。
きっと、kutataさんは日本酒知識が豊富なので、①式が所与の条件式になっていたのでしょう。
①くどき上手=美味しいお酒
②くどき上手=浮世絵
①式が成り立っている人は、浮世絵は気にならないのだと思います。
①式がまだ成り立っていない人が、浮世絵ラベルを見ると、引いちゃう人と逆にラベルに興味を持つ人とどちらかに分かれるのでしょう。
きっと、kutataさんは日本酒知識が豊富なので、①式が所与の条件式になっていたのでしょう。
のんべえさん
ご許可いただきありがとうございます。
次のネタで使わせていただく予定ですので、
>すでに遅かりし・・・
ということはございません。
(じつは、許可頂けるものとして、すでに次回ネタ(下書き原稿)で使わせていただいております。(笑 )
ご許可いただきありがとうございます。
次のネタで使わせていただく予定ですので、
>すでに遅かりし・・・
ということはございません。
(じつは、許可頂けるものとして、すでに次回ネタ(下書き原稿)で使わせていただいております。(笑 )
焼酎は変わった名前や面白い名前いろいろありますが、日本酒の名前は変わったの少ないですよね。
このラベル、ネーミングは躊躇する人もいるんじゃ、、、。
このラベル、ネーミングは躊躇する人もいるんじゃ、、、。
2009/08/16(日) 14:53 | URL | 呑太 #-[ 編集]
呑太さん、こんにちは。
焼酎って、どのような変わった名前があるのでしょうかね?
(親爺、焼酎のことは、まったくもって無知なもので。。)
呑太さんのブログでご紹介いただけると良いですけど。
焼酎って、どのような変わった名前があるのでしょうかね?
(親爺、焼酎のことは、まったくもって無知なもので。。)
呑太さんのブログでご紹介いただけると良いですけど。
教育テレビをみてるかのようにすごく解りやすかったです!w
ということでポチポチっとな。
自分も絵に関しては気にしたことなかったですねー。
まったく違和感がなかったですね。
ということでポチポチっとな。
自分も絵に関しては気にしたことなかったですねー。
まったく違和感がなかったですね。
rikiさん
ポチっとありがとうございます。
ちょっと絵を調べてたら、たまたま作者と作品がわかったという、ただ運が良かっただけです。(苦笑
ポチっとありがとうございます。
ちょっと絵を調べてたら、たまたま作者と作品がわかったという、ただ運が良かっただけです。(苦笑
初めまして。
神居と申します。
山形は、私の第二の故郷です。
日本酒の名前から、その味、香りのとりこになり、ブログを立ち上げております。
以前から気になっていた「くどき上手」の酒名の由来とラベルの由来を調べているうちに、
貴方のサイトに辿りつきました。
どの蔵元にも感動の秘話があることに感銘を受け、
貴方の記事の一部を当方のブログに引用させていただきたく、
お願いのコメントをさせていただきました。
大変勝手ではありますが、お許しをいただけるでしょうか?
宜しくお願い致します。
神居と申します。
山形は、私の第二の故郷です。
日本酒の名前から、その味、香りのとりこになり、ブログを立ち上げております。
以前から気になっていた「くどき上手」の酒名の由来とラベルの由来を調べているうちに、
貴方のサイトに辿りつきました。
どの蔵元にも感動の秘話があることに感銘を受け、
貴方の記事の一部を当方のブログに引用させていただきたく、
お願いのコメントをさせていただきました。
大変勝手ではありますが、お許しをいただけるでしょうか?
宜しくお願い致します。
神居さま
たいへんご丁寧なご連絡をいただき、かえって恐縮です。
親爺の駄文など、よろしければ、いくらでもお使い下さいませ。
親爺も、神居さんのブログにお邪魔しますね。
これからも、情報交換などよろしくお願い致します。
たいへんご丁寧なご連絡をいただき、かえって恐縮です。
親爺の駄文など、よろしければ、いくらでもお使い下さいませ。
親爺も、神居さんのブログにお邪魔しますね。
これからも、情報交換などよろしくお願い致します。
2009/10/19(月) 22:17 | URL | 酒呑親爺 #-[ 編集]
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