旨い純米酒と素晴らしい居酒屋のご紹介
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2009/09/20(日)
美作の国 勝山(岡山県真庭市)。
古代は出雲から大和へ鉄を運ぶ出雲街道の要衝の地として、江戸時代以降は、参勤交代の宿駅や高瀬舟による物資の集散地として栄えた美作勝山藩2万3000石の城下町。
(鳩山総理の家系は勝山藩士とか。また、谷崎潤一郎が細雪を執筆した土地でもあるとか。)
勝山1勝山2
武家屋敷や商家をはじめ歴史的遺産が多く、出雲街道に面する町並みは保存地区に指定され、平成20年度に都市景観大賞「美しいまちなみ大賞」(国土交通大臣賞)を受賞。

その景観の中心を担う「御前酒醸造元 辻本店」。(↑3枚の写真は真庭観光連盟HPからの転載。↓)
辻本店
創業文化元年(1804年)。勝山藩御用達の献上酒として「御前酒」の銘を受けた老舗蔵。
出雲街道脇を流れる旭川の伏流水を汲み上げ仕込水として使用。
蔵元長女が名杜氏の後を継ぎ、岡山県初の女性杜氏として若い蔵人と共に醸してます。

今回呑むのは、「御前酒 菩提酛(ぼだいもと)造り 夏仕込み」。
御前酒菩提もと 利き猪口
人工的に乳酸を添加して、雑菌の増殖を抑える酒母(しゅぼ)が速醸酛(そくじょうもと)
乳酸を添加せずに、蔵の中の天然の乳酸菌を取り込んで乳酸を生成し、雑菌を淘汰する酒母が生酛(きもと)


菩提酛(ぼだいもと)も天然の乳酸菌を用いる点は生酛と同じ。
でも、生酛が酛(酒母)の仕込中に乳酸菌を増殖させるのに対し、
菩提酛は、酛(酒母)を仕込む前に、生米と蒸米を水に浸け乳酸菌を大量に含んだ「そやし水」を作り、その「そやし水」を仕込水として使うのが違うところ。
室町期に奈良の菩提山正暦寺で生まれた酛造りなので、菩提酛造りと言われるそう。
                               (詳しくはこちらをどうぞ。→ 菩提もと造り
江戸中期までは、陰暦7月の夏に造られた新酒には菩提酛が用いられてたそうですが、大正期には消滅。今年それを復活させた夏仕込み
御前酒 菩提もと20BY 御前酒菩提もと20BY(裏ラベル)
ヨーグルトのような発酵系の匂いかと思いきや、以外に和風の甘い香り。

(勝手に)乳酸飲料のような酸っぱさをイメージしていましたが・・・、違います。
濃い~甘口です。ギュッ!と凝縮したような濃厚な甘味。
購入したお店のネット店長(sakezukibitoさん)が「黒蜜のよう」と評されてますが、まさにそのとおり。さすが、うまいこと表現するなぁー。

(これまた勝手に)山廃のような熟成の遅いガツンとしたボディーを想像してましたが・・・、違います。とろりとした柔らかな丸みを帯びたラインです。しかもキッチリ呑み頃。

そして不思議な酸。
酸度が2.5にもなれば辛く感じるはずなのに、まったく辛くない。不思議な酸。
ややもすれば重くなりがちな印象を、この酸がすっきり芳醇に押しとどめ、とろりとした甘味を爽やかな余韻に仕立てます。

すっきり芳醇とろり甘口。旨いっすよ。


【御前酒 菩提酛造り 夏仕込み 20BY】
・原料米:岡山市御津産雄町、精米歩合:55%、酵母:協会901号
・アルコール分:16度以上17度未満、日本酒度:±0~+3、酸度:2.2~2.5、
・製造年月:平成21年7月
・価格:1,575円(税込)/720ml

株式会社 辻本店】 創業文化元年(1804年)
・所在地:〒717-0013 岡山県真庭市勝山116 、TEL:0867-44-3155
・最寄駅:JR姫新線中国勝山駅(下車 1kmほど) → 辻本店の地図
・代表者:辻 均一郎 、 杜氏:辻 麻衣子(備中杜氏、岡山県初の女性杜氏)
・蔵見学:2007年9月30日から休止中。

【購入したお店】 ⇒ ルナ◇テーブル島本屋ネット店


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コメント
この記事へのコメント
御前酒、、何処かで見たような気はしますが、菩提生酛造り??夏仕込み??見た事も聞いた事もないですね~!!
レポ見ると(すっきり芳醇とろり甘口)好きそうなタイプ!!飲んで見たいですね~。。 ポチッとね!!
2009/09/20(日) 00:45 | URL | 呑太 #-[ 編集]
御前酒、私もどこかで見たような気がします。
菩提生酛造り、初めて知りました。
勉強になりました。
ありがたくポチ!
2009/09/20(日) 08:03 | URL | 年三 #-[ 編集]
おはようございます~。

自分も生酛って聞くとどうしても山廃とかの味わいを想像してしまいますが、このお酒はどういうわけか濃醇甘口でボクも好きそうな味わいのようです。

そういえばあの乳酸系の独特の酸の味わいは、雑菌の増加を抑えるために生成されたものだったんですね~。
自分は呑むばっかりで、こういう造りに関する知識はまばらなのでタメになります。

ぽち~ん♪
2009/09/20(日) 09:15 | URL | 知志 #raY.kV/U[ 編集]
呑太さん
このお酒は美味しかったですよ。
甘口が好きな方にはバッチリです。
2009/09/20(日) 12:03 | URL | 酒呑親爺 #-[ 編集]
年三さん
菩提酛は、生酛や速醸酛のルーツとも言えます。
菩提酛の発見(発明)のおかげで、現在のような透明な清酒ができるようになったそうです。
2009/09/20(日) 12:04 | URL | 酒呑親爺 #-[ 編集]
知志さん
親爺も呑むばっかりです。
(熱心な方は、蔵元見学のみならず、蔵の田植えとか稲刈りとか、搾りやラベル貼りなどに参加されてますが。。)
ひけらかしの知識も、本やWEBだけで読むばっかりです。(笑
2009/09/20(日) 12:07 | URL | 酒呑親爺 #-[ 編集]
いつも、丁寧な説明と味わいのコメント
ありがとうございます♪
この夏仕込 
燗や時間がたってくると
香りが黒蜜から
僕の感じ方なのですが、
ものすごくアーモンドの香りに♪
本当に「あっアーモンドだ」って感じでした。
これは、菩提モト(文字化けの可能性があるのであえてのカタカナですいません)
の特徴なのでしょうか?
それともお米??
この辺は、経験不足でわかりませんのです。。。
どうなんでしょうか?
お願いいたします♪
2009/09/20(日) 13:02 | URL | sakezukibito #-[ 編集]
sakezukibitoさん
菩提酛造り 旨かったですよ。親爺好みの甘口でした。
4合瓶なので、アーモンドの香りやお燗を試す間もなく、あっという間に呑み切ってしまいました。(笑

>どうなんでしょうか?
とプロの方に言われても・・・、困るしかないですが。。
親爺としては菩提酛の特徴だと(思いたい。

朝搾りひやおろしも呑んでるとこです。
2009/09/20(日) 17:42 | URL | 酒呑親爺 #-[ 編集]
皆さんのようにお酒について上手にコメントできないのですが、
いつも、親爺さんの紹介してくれるお酒を楽しみにしています♪
農大醸造学科の卒業生の皆さん活躍されていてすごいですね!
農大の学園祭、確か、お酒も飲めたので行きたいなぁ。
(あと、私と専務の出張先。親爺さんビンゴです!すごい!)
2009/09/20(日) 21:23 | URL | トロ #-[ 編集]
トロさん
こんばんは。
東農大の学園祭は、(生徒さんが醸した?)お酒を呑めるんですか。
面白そうです。

ビンゴは、たまたまあの辺に土地勘があっただけです。大袈裟なもんじゃありません。(恐縮
2009/09/20(日) 22:20 | URL | 酒呑親爺 #-[ 編集]
 湖龍と申します。

 買ってないんですけど、9シリーズの瓶とラベルって綺麗ですね。
瓶色に合わせてラベルカラーを変えておられます。このあたり、こだわりを感じますね。


・・・買ってないんでごめんなさい
2009/09/21(月) 22:07 | URL | 湖龍 #-[ 編集]
面白いお酒を見つけられましたねえ。
わたしも菩提モトのイメージは”酸が強くて乳酸っぽい香り”でクセの強いお酒を想像してしまいます。
日本酒度±0~+3なのに濃厚な甘さ?
発酵を途中で止めて糖分を残しているわけでもないでしょうし、なんとも不思議なお酒ですね。
2009/09/21(月) 22:20 | URL | のんべえ #-[ 編集]
湖龍さま
コメントいただきありがとうごのデザインとカラーは洒落てるなと思ってましたけど、ラベルカラーまでは気づきませんでしたね。
親爺もそちらのブログに遊びに行かせていただきます。
これからもよろしくお願いします。
2009/09/22(火) 07:27 | URL | 酒呑親爺 #-[ 編集]
のんべえさん
「菩提酛=生酛や速醸酛のルーツ」というところで買いました。ラベル買いならぬ“歴史買い(ルーツ買い)”?
のんべえさんから質問が来るものと思い、回答を用意しておいたのですけど。。
「かの鳩山由紀夫総理の御曾祖父の和夫が美作勝山藩の江戸留守居役鳩山博房の子です。
和夫は維新後、東大を卒業し政府の第一回留学生に選抜されコロンビア大学の法学士を取得。後の衆議院議長。途中、専修大学の設立にかかわってますから、由紀夫が専修大の助教授をやってたのも縁ですね。」
ま、曾祖父も祖父(一郎)も東大。父の威一郎は東大法学部の主席。弟(邦夫)も東大、息子も東大、天才の家系ですね。
2009/09/22(火) 07:45 | URL | 酒呑親爺 #-[ 編集]
「菩提生酛造り」とは初めて知りました。
芳醇なお酒のようですし、非常に興味をそそるお酒ですね!!
私も多いですが、想像通りいかないのも、日本酒の魅力ですよね。
ポチッと
2009/09/23(水) 05:16 | URL | EXCITER #-[ 編集]
当初、親爺がタイトルを誤記したせいで、皆さまに誤解を与えているようですが、「菩提酛(ぼだいモト)造り」です。“生”の文字は入りませんので、よろしくお願いします。
このお酒を呑んで、あらためて日本酒はスペックを見ても分からないものだと痛感しました。
でも、こいつは結構旨かったです。
・・・これを女性杜氏(それも出産直後で小さな赤ちゃんがいるみたい)が造ったのかと思うと、頑張ったなぁと燗がい深いものを感じましたョ。
2009/09/23(水) 08:04 | URL | 酒呑親爺 #-[ 編集]
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