旨い純米酒と素晴らしい居酒屋のご紹介
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2008/09/06(土)
能登杜氏四天王の筆頭、農口 尚彦氏の人生本。
自身の生い立ちから修業時代、酒造りへの情熱と酒への思いを語った ”熱い” 一冊。

魂の酒表紙
魂の酒裏表紙 ← ご本人の顔。

この本、農口 尚彦氏が編者に向かって話した内容をテープに起こして文章化した聞き書き形式。なので、読者は、直接杜氏に語りかけられているような感じになる。

お客様はもちろん、多くの蔵人やオーナー、それにライバル達への感謝の気持ちを大事にしながらも、この道一本でやってきた職人としての自信と自負が随所に覗えます。

40代にして総入れ歯になるような苦労してるんだな~。<以下、引用。(一部、中略)>
このごろの酒造りの人は、麹を食わないんです、噛まないんですね。それでは途中の硬さが全然わからんのですよ。
わしは、もう室に入ると、しょっちゅう麹を食って「柔らかいぞ」とか「硬いぞ」と判断して最後まで仕上げるんですよ。
そういう途中の経過をね、数字で把握できんもんは体で感じるよりしょうがないんです。それで、出麹のうまさ、口に入ったあのうまさで判断するんです。そういうものは絶対自分でしかわからないです。
機械は温度とか湿度とか一単位しか計れない。匂いだとか、うま味とか、去年と違う味とかというのは、機械では分かりませんからね。

わしらは何回と夜中に起きるでしょう。それで、その度に麹を噛んでみるから、いちいち歯を磨いていられないでしょう。菊姫の杜氏になった頃はすでにもう虫歯だらけ。四三歳から五歳ぐらいまでに総入れ歯にしてしまいました。<引用終わり>


能登四天王の筆頭と言いましたが、農口氏によると、他の三人はみな教え子だと。

他の三人、くん呼び とか 呼び捨てだもんな~。< 以下、また引用。(一部、中略)>
波瀬君はわしと小学校の同級生なんです。そやけどね、わしよりも杜氏になるのが遅かった。
わしが造った吟醸が評判良かった。こんなうまい酒が吟醸でできるんかと、それで農口は波瀬君の同級生やとこういうことを知ったから、そんなら行って習おうということになって、波瀬君は二年続いてきたんです。
彼は山廃はやってないです。教わっていかなかったから。

能登杜氏四天王っていいますが、わしが教えた人たちばっかりです。満寿泉の三盃幸一は、わしより四つも五つも年上やけどね。あすこも吟醸をやってなかった。それを、菊姫に習いに来て、うちへも来てて、それで吟醸やったんです。

天狗舞の中君も、わしが世話してあそこへ入れたんです。中君が天狗舞に行って、吟醸を造るんだというんでわしのところに習いにきて、いまの天狗舞になった。だから、みんな、教えた者ばっかりです。来れば何も隠さずに教えました。<引用終わり>


ところで、毎年、「能登杜氏自醸清酒品評会」が開かれ能登杜氏の首席を選んでいる。
やはり四天王はすごい。

四天王の首席獲得回数は、次の通り。(4人で首席を持ち回りしてるようなもんだ。)
・7回:波瀬正吉(開運)
・6回:中 三郎(天狗舞)
・5回:三盃幸一(満寿泉)、農口尚彦(菊姫)

以下に、1969年~2005年までの吟醸部門の歴代首席一覧を添付。
(77年から吟醸部門と普通酒部門の二部門に分かれ、それ以前は一部門制。)
ちなみに、08年度の吟醸部門首席は、横道俊昭氏(御祖酒造。遊穂を造ってる蔵)。
普通酒部門の知事賞(首席?)に農口氏(常きげん)。まだまだ現役。

回数

開催年

杜氏

酒銘

酒造場

第65回

1969

宇治 一郎

日榮

中村酒造(株)

第66回

1970

関川 幸一

天狗舞

(株)車多酒造

第67回

1971

農口 尚彦

菊姫

菊姫(資)

第68回

1972

波瀬 正吉

開運

(株)土井酒造場

第69回

1973

波瀬 正吉

開運

(株)土井酒造場

第70回

1974

菊田 茂

若竹

(株)大村屋酒造場

第71回

1975

中 三郎

天狗舞

(株)車多酒造

第72回

1976

中 三郎

天狗舞

(株)車多酒造

第73回

1977

農口 尚彦

菊姫

菊姫(資)

第74回

1978

中 三郎

天狗舞

(株)車多酒造

第75回

1979

農口 尚彦

菊姫

菊姫(資)

第76回

1980

中 三郎

天狗舞

(株)車多酒造

第77回

1981

三盃 幸一

満寿泉

(株)枡田酒造店

第78回

1982

波瀬 正吉

開運

(株)土井酒造場

第79回

1983

三盃 幸一

満寿泉

(株)枡田酒造店

第80回

1984

中 三郎

天狗舞

(株)車多酒造

第81回

1985

波瀬 正吉

開運

(株)土井酒造場

第82回

1986

三盃 幸一

満寿泉

(株)枡田酒造店

第83回

1987

三盃 幸一

満寿泉

(株)枡田酒造店

第84回

1988

農口 尚彦

菊姫

菊姫(資)

第85回

1989

天保 正一

喜楽長

喜多酒造(株)

第86回

1990

向 守三郎

ほまれ

御祖酒造(株)

第87回

1991

波瀬 正吉

開運

(株)土井酒造場

第88回

1992

西尾 宏一

菊姫

菊姫(資)

第89回

1993

農口 尚彦

菊姫

菊姫(資)

第90回

1994

三盃 幸一

満寿泉

(株)枡田酒造店

第91回

1995

瀧上 秀三

初亀

初亀醸造(株)

第92回

1996

坂口 幸夫

能登誉

(株)清水酒造店

第93回

1997

瀧上 秀三

初亀

初亀醸造(株)

第94回

1998

中 三郎

天狗舞

(株)車多酒造

第95回

1999

波瀬 正吉

開運

(株)土井酒造場

第96回

2000

岡田 謙治

天狗舞

(株)車多酒造

第97回

2001

波瀬 正吉

開運

(株)土井酒造場

第98回

2002

又木 一彦

宗玄

宗玄酒造(株)

第99回

2003

道高 良造

黄桜

黄桜酒造(株)

第100回

2004

瀧上 秀三

初亀

初亀醸造(株)

第101回

2005

吹上 弘芳

高砂

富士高砂酒造(株)

上の表は、右記HPより一部編集して転載させいていただいております。 →能登杜氏自醸清酒品評会の歴代首席


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コメント
この記事へのコメント
能登四天王で検索してこのブログに辿り着きました(~o~)

いやぁ・・凄い。
波瀬君、中君(笑)同級生だとか驚きでしたね。

この本はちょっと・・読まなければ!


TOPの写真、而今がズラッと並んで良いですね(^o^)
何気に房島屋がいるのもナイスです(^_-)-☆
2011/02/09(水) 08:13 | URL | ぴろしき。 #Ay6tTHf6[ 編集]
ご丁寧にコメントいただきまして、ありがとうございます。
おまけにTOP写真のお褒めまで、、恐縮です。

能登四天王で、この親爺の稚拙なブログがHIT(?)するのですか。
なんだか、うれしいような、、怖いような。。

家がご近所であれば、本は、いつでもお貸しいたしますよ。
2011/02/09(水) 22:07 | URL | 酒呑親爺 #-[ 編集]
手元に置きたいんで購入したいですね~。
借りるという大義名分で飲むのはありだと思います(笑)。

こちら座間なので小山商店が近所だったならそれほど遠くは無いと思います。

まだ、小山商店さんは行った事無いんですけどね。
そのうち王禄を買いに行こうと思ってたトコです。
2011/02/10(木) 11:15 | URL | ぴろしき。 #Ay6tTHf6[ 編集]
座間ですか。通勤可能な距離ではありますが、呑んだら帰りたくなくる距離です。(笑
親爺は、埼玉県ですので。
2011/02/11(金) 08:42 | URL | 酒呑親爺 #-[ 編集]
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